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[その4]とび職(鳶職)に必要な資格について

「危険が伴うような作業」や「高度な技術を必要とする作業」に就くときは、
法律で定められた資格が必要となります。

資格には「特別講習」「安全衛生教育講習」「技能講習」「免許」と種類があり、
位置づけとしては、

特別講習、安全衛生教育講習 < 技能講習 < 免許

この様な並びになり、より高度な業務を行えるようになります。
主にとびの仕事で必要な資格を紹介します。

技能講習

玉掛け

クレーンで荷を吊る為に、ワイヤーロープなど掛けたりする作業を玉掛けと言い、
このワイヤーを掛けたり外したりする作業にはこの「玉掛け」の資格が必要です。

足場の組立て等作業主任者

高さが5メートル以上の足場の組立、解体、変更の作業をする時には
「足場の組立て等作業主任者」の資格を持っている人を配置することが義務づけられています。
この資格を取るには足場に関する作業の経験が3年必要です。

建築物等の鉄骨組立て等作業主任者

高さが5メートル以上の鉄骨の組立解体、変更の作業をする時には
「建築物等の鉄骨組立て等作業主任者」の資格を持っている人を
配置する事が義務づけられています。
この資格を取るには鉄骨に関する作業について3年の経験が必要です。

鋼橋架設等作業主任者

高さ5m以上、橋梁の支間が30m以上ある、鋼製の橋の架設、解体、変更の作業をする時には
「鋼橋架設等作業主任者」の資格をっている人を選任する事が義務づけられています。
受講資格は鋼橋架設に関する作業の経験が3年必要です。

コンクリート橋架設等作業主任者

高さ5m以上、橋梁の支間が30m以上の、コンクリート製の橋の架設解体、変更の作業をする時には
「コンクリート橋架設等作業主任者」の資格をっている人を選任する事が義務づけられています。
受講資格はコンクリート橋架設等作業の経験が3年必要です。

地山の掘削及び土止め支保工作業主任者

土止め支保工の切梁、腹おこしの取付、解体作業をする時には
「地山の掘削及び土止め支保工作業主任者」の有資格者を選任する事が義務づけられています。
受講資格は地山の掘削及び土止め支保工に関する作業について3年の経験が必要です。

型枠支保工の組立て等作業主任者

型枠支保工の組立、解体の作業をする時には
「型枠支保工の組立て等作業主任者」の有資格者を選任する事が義務づけられており、
この資格を取得するには型枠支保工の組立て等作業について3年の経験が必要です。


フォークリフト運転

最大荷重1t以上のフォークリフトの運転には
「フォークリフト運転技能講習」の修了証が必要となります。
特別教育にもフォークリフト運転者の資格があり、
こちらは最大過重が1t未満という制限があります。
受験資格は、「技能講習」「特別教育」どちらも18歳以上。

高所作業車運転

高さ10m以上の高所者業車の運転には
「高所作業車運転技能講習」の修了証が必要です。
特別教育では10m未満という制限があります。
受験資格は、「技能講習」「特別教育」どちらも18歳以上。

特別教育・安全衛生教育講習

職長・安全衛生責任者教育

職長とは作業員を総指揮する人のことを言い、各職毎に配置され、
工事現場の各職業で一番偉い人のことを言います。
現場を任されるには、この講習を受け、職長・安全衛生責任者教育修了証が必要となります。

工事用エレベーター組立・解体等作業指揮者安全教育

工事用のエレベーターの組立解体作業の指揮する者に対しての講習。
講習の修了は義務づけられていませんが、修了証を持ってる事が望ましいです。

クレーン組立・解体作業指揮者(クライミングクレーン関係)安全教育

工事用のエレベーターの組立解体作業の指揮する者に対しての講習。
こちらも講習の修了は義務づけられていませんが、修了証を持ってる事が望ましいです。

免許・国家資格

とび技能士

国が実施している技能検定制度で、学科と実技試験があり、
実技試験では、単管パイプで小屋を組みたてます。
国家資格で、この資格を持っていることで、初めて職人と認められます。

⇒[その5]とび職(鳶職)の給料


とび職の資格について、さらに詳しい内容はこちらのサイトに紹介されています。
鳶の資格

鳶の資格、三種の神器とは

鳶 上空数百メートルを駆ける職人のひみつ
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